
もし、まだ転職しようかどうしようかと考えている段階でしたら、今の会社で頑張ってみて下さい。自ら申し出て部署異動すれば、あらたな環境で仕事をすることが出来ます。もちろんこれから書いてあることを読まれたうえで判断されるのが良いと思いますし、家族の意見もきちんと聞いたうえで判断して下さい。
目次
転職はしないで済むならしない方がよい
なぜ、転職しない方がよいのでしょうか?これは外的な要因からみての見解です。
まず、退職金制度のある会社に勤めている場合、定年までいれば退職金が満額もらえます。
転職で自己都合退職すると支給額に掛け目が入るため、微々たる金額しかもらえない場合が大半です。また、退職金の所得税は給与所得の税額よりも有利になっています。
退職金制度は、社員を長くつなぎ止めておくためのもので、毎月の給料を低く抑えるかわりに定年まで勤め上げれば、きちんと支払いますよというものです。
ただ、最近は退職金制度を無くし、毎月の給与にその分を上乗せしますという詭弁を言って、昇級をせず給与水準を何年も据え置く企業が増えているのも確かなので、退職金制度のない企業に勤められている人は、転職したとしてもこの点に関して言えば問題ありませんよね。
しかし、転職にはリスクがあることを理解して下さい。
現在勤めている会社は、上司や同僚・部下など、どのような人たちであるかご存じですよね。もちろん良い面ばかりではなく、嫌な面も知っているかと思います。仕事に関しても、何をすればよいのか、誰に相談すればよいのか等、日々の業務で困ることはあまり無いと思います。
もちろん、こんな仕事出来るわけがないとか、こんなもの売れるわけがないとか、こんなに沢山の仕事を期日までに仕上げられるわけがないというようなことが沢山あると思います。
でも、少し考えてみてください。出来るわけないとか売れるわけないとう判断はあなた個人がされていますよね。
それって、あなたが、現状のスタッフや同僚及び職場環境から無理だと判断しているわけですよね。つまり、現状の会社の状態を理解していて経験則によって判断出来ているということです。
もっとも、他の人であれば出来たりするかもしれませんが、それは抱えている仕事の量とか、今まで経験してきた仕事とかによって違ってくるので、個々人の能力という問題はここでは勘案しません。
しかしながら、もしあなたが新しい会社に転職して、いろんな仕事が振られてきたらどうですか?
まず、誰に確認してよいのか判らない。前の会社と仕事の流れ・手順が違うので、いちいちマニュアル・規程を読むか、誰かに教えてもらわないと進められない。
はじめのうちは、周りの人たちも教えてくれると思いますが、皆、それぞれ自分の仕事があるので、つきっきりでは教えてくれないと思います。あなたは新卒ではなく、即戦力の中途採用として入っている訳なので、まわりは「そんな基本的なことまで聞いてくるのか?」と思われてしまいます。
既存の社員は長年の仕事の積み重ねで経験則として自然に身につけてきた仕事の流れであっても、中途で入社してきたあなたからすれば未知の世界であって当然なのですが、不思議なことに教えなければいけないという意識が低い社員が多いことも覚悟しておくべきかと思います。仕事をあなたに引継ぐ人はきちんと教えるかと思いますが、自分の仕事があなたに教えたとしても何ら変わらない場合は、それほど真剣に教えようとはしないはずです。
そうすると、まわりに聞き辛くなり、あなた本来のパフォーマンスがなかなか発揮されないという事態になります。そうなると、新しい会社からの期待外れ感が強まり、ますます居づらくなる場合もあり得ます。
やはり、何事も人と人とのコミュニケーションからですので、出社時・退勤時の挨拶はあなたからすすんで声をかけるように心がけましょう。
あたりまえなことかもしれませんが、いまの会社であなたから朝晩挨拶していますか?
新しい職場でまずやるべきこと
同じ部署の人と仲良くなる
仕事で疑問点や改善提案を新しい職場の人と話をしてみると、「あ、私が思っていたことを外からきたばかりの人も疑問に思ってくれている」と、一気に距離間が縮まります。
キーマンの女性と仲良くなる
男性より女性の方が社内の色々な情報を持っています。もちろん仕事上の重要な情報という意味ではなく、主に人間関係や日々の業務についてです。
そのような女性から好印象をもって貰えると、一気に社内の女性陣ネットワークにあなたについての情報が拡散されます。ここで、注意しなければいけないのは、嫌われてしまうと、数十倍着色されてダメなやつという情報が流されますので注意しましょう。
転職先も何らかの問題が必ずある
新しい会社では、自分がやるべき仕事(特に雑務)がどれくらいあるのかが、はっきり判らないと思います。少なくとも3か月、本当に判るのは1年経ってみないとどのような仕事があるのかが見えてこないと思います。
仕事を効率的におこなうには、仕事の段取りをつけていく必要があります。しかしながら、転職したばかりでは、現在目に見えている仕事以外にいつ何時、新たな作業が発生してくるかわかりません。新人であれば、出来なくても周りがカバーしてくれますが、即戦力の中途社員に対しては、「それはあなたの仕事です。前任者もやっていました」と言われるだけです。
これが一番のリスクだと思います。自分なりに、今日の作業はこうしようと計画してきたものが、急に「○○さん、急ぎでこれやって」と言われたら、どうですか?
はっきり言って、先が見えない仕事ほどストレスなものってありませんよね。だいたい、そのような仕事は、周りも忘れていて直前に取引先などからの連絡で気付くケースが大半だと思います。そうなると、最優先の仕事になっちゃいますよね。
そうなると、今日やろうと計画していた仕事が出来なくなります。そのしわ寄せを残業するなり、翌日以降の段取りを見直してカバーしていかないといけなくなります。
もし、翌日以降にして、更に同じような急な仕事が入ったらどうします?
これが転職のリスクです。
「業務拡大につき増員」の場合、内部のルールがきちんと出来ていない可能性があります。「欠員補充」は、すでに前任者が退職している場合です。本来であれば、後任者が決まって引継ぎを行うのが何らかの事由で引継ぎ前に退職したので急遽募集ということでしょう。「現任者の異動・(定年)退職予定のため」という場合もあります。こちらは基本的に問題が少ないケースだと思ってもらって大丈夫です。ただ、前任者が仕事上、メンタルに支障をきたした場合も想定されますので、いずれにせよはじめは問題があると覚悟しておくべきです。まぁ、それがどれくらいの大きさの問題なのかというのは、正直入ってみなければわからないと思います。
もし、その部署の過去の離職率などが事前にわかればある程度参考になると思います。
ちなみに、私が経験した会社で、1年前に7名いた部署のメンバーが入社時点でだれもいなかったというケースも本当にありました。
精神的・肉体的に壊れそうと思ったら、先に離職をすすめる理由
上に書いたようなことは新しい会社に行けば、略全員が経験します。ですから、それを覚悟して転職すれば乗り越えられると思いますし、周りの人たちもなんだかんだ言っても助けてくれる場合が多いと思います。でないと、また辞められたら自分たちにしわ寄せがくることを判っていますからね。
これが、もし今あなたの勤めている会社で起こっているのであれば、転職を考えて当然だと思います。ハラスメント行為は明らかに問題がありますが、突然降ってくる仕事というのは、①誰かが忘れていた、②お互いの連携が上手く機能していない、③なんとなく気付いているけど誰も指摘をしない、④ボールを取りに行くと自分の仕事になりかねないので放置する等の状態が発生しています。その場合、そこでスムーズな仕事をしていくのは正直厳しいでしょうね。
どこの組織でも要領のいい人はいるものです。そのような人は、他人のことなんて考えていません。自分さえよければいいと思っているので平気で嘘をいいます。あなたのまわりにそのような人がいるのなら、なるべく近寄らないようにした方がいいですね。どうしても仕事の流れ上、関わらざるを得ないという場合は、どちらかが違う部署に異動するしかないでしょうね。
自分の仕事のペースを乱され、いつどのような仕事が突然やってくるか判らないなか、自分の仕事をこなしていくという環境は心身ともに疲弊していきます。
上司に相談しても改善される気配がないようなら、残された道は二つです。
ひとつは、我慢して社畜に徹するか、もうひとつは、会社を辞めるかです。
仕事は生活の糧といいますので、我慢して社畜になるのも選択肢としてはありだと思います。でも、それでうつ病を発症させたり、体調不良で倒れたりしたらどうでしょう?
メンタルをやられてしまったら、実質その会社ではやりがいのある仕事をさせてもらえなくなります。つまり一生雑用です。身体を壊した場合、最悪、生命の危険もあり得ます。治ったとしても、またすぐに同じような職場環境で耐えられるでしょうか?
心身を壊してしまっては、この先のあなたの人生に大きな影響が出ます。本当に考えて、我慢の限界だと思えば、退職しましょう。
とにかく健康に生きていけることが何よりも最優先事項だと思って下さい。健康よりも仕事ではありません。それだけは断言しておきます。
まとめ
転職はしないで済むなら、同じ会社に勤め続けた方がよいです。でも、ブラック企業やこのまま続けると心身が壊れると感じた場合、転職をすべきです。もちろん、リスクを背負ってでもキャリアアップしたい、荒波に揉まれてチャレンジしていきたいというメンタル鋼で24時間365日仕事をしてやるというくらいの人は是非、新たな職場で挑戦してみて下さい。
ただし、どこの企業も外から人を採用するということは、その会社では出来る人がいないと思って下さい。出来る人がいればあえて外部から中途採用などしません。
それから家族には、あなたの考えをきちんと伝えましょう。転職を考えているという話をすると不安にさせるので決まるまでは黙っていようと考えていませんか?
実は、私もそうでした。でも、いま考えると転職すると決めたあとに話をするのはズルいと思います。仕事をするのはあなたであって、家族が転職する訳じゃないからと思っていませんか?
家族は転職することによって生活がどうなるのかという不安があります。あなたは転職することによって、自分自身のやりたいことへ家族も巻き込むことを自覚して下さい。
家族との生活の安定とあなたのやりたいことで、今どちらを優先すべきかと。もちろん、今の会社を続けることが心身ともに限界だという場合は、それを正直に話しましょう。
家族は生活の安定よりもあなたの健康の方が大切です。転職は自分のキャリア形成だけではないということをきちんと認識して下さい。










